グラフィックレコーディングの書き方|導入するメリットとデメリット

グラフィックレコーディング(グラレコ)は、会議やプレゼンテーション・セミナー・ワークショップなどの内容を、図やイラストを使って可視化する記録手法です。
絵心がなくても書き方のコツを掴めば作成可能です。
本記事では、初心者でも実践できるグラレコの書き方と、導入のメリットとデメリットを紹介します。
- グラフィックレコーディング(グラレコ)の書き方
- 1.目的を明確にする
- 2.必要な道具を準備する
- 3.アイコンを作成しておく
- 4.議論のキーワードを抽出する
- 5.レイアウトを考える
- 6.アイコンや矢印を使って書く
- 7.テキストと色を追加する
- グラレコのメリット
- 直感的に理解できる
- 情報を整理しやすい
- 議論が活性化する
- グラレコのデメリット
- 議論の詳細が省略される
- 文字だけのほうが理解しやすい人もいる
- 進行が遅れることがある
- グラレコの書き方にお困りの方はご相談を
グラフィックレコーディング(グラレコ)の書き方
グラレコの書き方の手順は、以下のとおりです。
- 目的を明確にする
- 必要な道具を準備する
- アイコンを作成しておく
- 議論のキーワードを抽出する
- レイアウトを考える
- アイコンや矢印を使って書く
- テキストと色を追加する
決まった書き方があるわけではなく、シチュエーションに合わせて柔軟な対応が大切です。
基本を学び、実践しながら自分のスタイルを見つけることで、魅力的なグラレコが書けるようになります。
1.目的を明確にする
作成する目的を明確にすることが、グラレコを書く際、まず始めに行う作業です。グラレコは、目的によって書くべき情報や表現方法が異なります。
グラレコは、おもに以下の目的で作成されます。
- 議論や対話を整理する
- 参加者の理解度や認識を合わせる
- 議論を活性化させる
- 参加していない人にも共有する
- 要点をわかりやすく伝える
内容を整理・共有したい場合は、議論の要点や全体像がわかるように書くと良いでしょう。議論を活性化させる目的であれば、参加者の意見を書き入れると多くの人の発言を促せます。
あらかじめ作成の目的をはっきりさせておくと、グラレコの効果を十分に引き出せます。
2.必要な道具を準備する
グラレコを作成する前に、必要な道具を準備してください。
グラレコでは、以下のような道具がよく使われます。
- 模造紙やホワイトボード
- マーカーペン
模造紙を使う際は、会場に貼り付ける養生テープや、間違えた箇所を隠す紙テープがあると便利です。両端の太さが違うマーカーペンを、何色か用意しておくと良いでしょう。
グラレコに役立つツールとして、パソコン画面を表示させて直接書き込める『インタラクティブホワイトボード』があります。
オンラインで共有すれば、離れた場所でもリアルタイムに画面を表示できます。データ保存の機能を使うと、議事録として残したり、参加者へ共有したりすることも簡単です。
いろいろな道具を試してみて、使いやすいものを選びましょう。
3.アイコンを作成しておく
視覚的に理解しやすいグラレコを書くには、アイコンを事前に作成しておく必要があります。
アイコンとは、会議やワークショップなどの内容を視覚化し、参加者の表情や身の回りのものをわかりやすく表現したイラストや記号です。
丸や三角、四角といったシンプルな図形を組み合わせると、人物や建物など日常のもののアイコンを作成できます。参加者の感情を表現する人物の表情は、複数のパターンを用意しておきましょう。
情報を整理して簡潔に伝えるには、アイコンが重要な役割を果たします。あらかじめ作って練習しておくと、参加者の理解を助けるわかりやすいグラレコをスピーディーに書けます。
4.議論のキーワードを抽出する
議論のキーワードを抽出することは、グラレコを書くうえで大切なポイントです。会議やセミナー、ワークショップで繰り返し出てくる言葉やフレーズから、キーワードを抽出しましょう。
キーワードをイラストや文章で表現すると、議論の要点を明確にでき、参加者に共通の認識を持たせられます。書き入れる単語や文章は短いほうが、参加者の注意を引けるためおすすめです。
キーワードは、大きく書いたり、色を付けたりして視覚的に強調すると、議論の核心が理解しやすくなります。
的確なキーワードを抜き出すことで、議論の内容が整理され、参加者の理解を深められます。
5.レイアウトを考える
グラレコの目的に応じて、レイアウトを決めましょう。活用場面によって、強調したいポイントや伝えたい情報が異なるため、目的に合ったレイアウトを使うことが大切です。
グラレコでは、以下の3つのレイアウトがよく使われます。
書き方
特徴
活用できる場面
タイムライン型
矢印を使い、情報の流れを示す
時系列に情報を整理できる
プレゼンテーション・講演会・セミナー
吹き出し型
吹き出しに参加者の発言を書き入れる
対話のやり取りを視覚化できる
対談・インタビュー
発散型
中央にテーマを書き、意見や情報を周囲に配置する
議論の広がりが一目でわかる
ワークショップ・ブレインストーミング
レイアウトは事前の準備が大切ですが、状況に応じて柔軟に変更することも必要です。
6.アイコンや矢印を使って書く
グラレコは、シンプルなアイコンや矢印を使って簡潔に書きます。グラレコで重視すべきポイントは、スピーディーにわかりやすく作成することです。
事前に準備したアイコンを組み合わせて、議論の内容を表現しましょう。線を太くするとぶれたりずれたりしても目立ちません。
グラレコでは、アイコンだけではなく、矢印も重要な役割を果たします。情報の流れや関係性を示すことで、参加者の直感的な理解を助けます。
情報の量や視覚のバランスを確認しながら、進行に応じて追加、修正しましょう。
7.テキストと色を追加する
アイコンや矢印を書いたグラレコにテキストや色を追加すると、情報を明確に伝えられ、参加者の理解を深めます。
目立つ色を使って重要な情報を強調すれば、見た人の記憶に残りやすいでしょう。
複数の色を使って情報をカテゴライズすることも有効です。使用する色は少なめにしたほうが、全体的に整理された印象を与えます。
調和のとれたグラレコを作成するには、配色にも気を配ることが大切です。情報の伝達やグラレコの印象に大きく影響するため、テキストや色は効果的に活用しましょう。
グラレコのメリット
グラレコには、おもに以下のようなメリットがあります。
- 直感的に理解できる
- 情報を整理しやすい
- 議論が活性化する
文字だけではわかりにくい内容も、シンプルなアイコンや図形を使って表現すれば、見る人の理解を深めることが可能です。
会議やワークショップでは、発言を促す効果も期待でき、参加者の意識向上にも役立ちます。
直感的に理解できる
直感的に理解できる点は、グラレコを取り入れるメリットです。
アイコンや図形などを使って複雑な情報を視覚的に表現することで、文字だけの文書よりもわかりやすく明確に伝えられます。
議事録に用いると議論の流れが一目でわかるため、参加者の認識を合わせる役割も果たせます。視覚的な記録は記憶に残りやすく、議論を振り返る際も内容を思い出しやすいでしょう。
会議やイベントに参加していない人も、グラレコを見ると直感的に内容を把握しやすいことから、情報の共有にも有効です。
情報を整理しやすい
会議やセミナー、ワークショップなどにグラレコを取り入れると、参加者の意見や情報を整理しやすくなるというメリットがあります。
会議では、参加者全員が全体像を把握して議論をスムーズに進めるために、認識の統一が必要です。セミナーやワークショップでは、講師の話の重要なポイントを記録することが大切です。
グラレコにより議論の内容やアイデアを可視化すると、要点や関係性が理解しやすくなり、情報を整理できます。
グラレコは参加者の思考の整理にも役立ち、アイデアの発案や意思決定を助けます。
わかりやすいアイコンや図形を使って視覚的に情報を整理することで、スムーズな会議やイベントの進行ができるでしょう。
議論が活性化する
グラレコを導入するメリットとして、議論を活性化させる効果が期待できます。
リアルタイムで情報を可視化すると、瞬時に要点を理解でき、新しい発想やアイデアを発案しやすくなります。
議論を視覚的に表現すると、発言していない人が一目でわかり、意見を求めることも可能です。発言を可視化することで、立場に関係なく、積極的に意見を出せるようになるでしょう。
自分の考えが反映されていると実感できれば、参加者の発言への意欲が高まり、議論の活性化につながります。
グラレコのデメリット
グラレコには、以下のようなデメリットもあります。
- 議論の詳細が省略される
- 文字だけのほうが理解しやすい人もいる
- 進行が遅れることがある
取り入れたグラレコをうまく活用するために、導入の際は、作成をプロのグラフィックレコーダーへの依頼も検討すると良いでしょう。
議論の詳細が省略される
グラレコのデメリットとして、議論の詳細が省略される点が挙げられます。
グラレコは、議論を簡潔でわかりやすく可視化する手法のため、詳しい内容は書き入れません。リアルタイムでスピーディーに作成し、要点をまとめることが必要です。
議論をスムーズに進めるために詳細を省略しますが、重要な情報を書き逃すと十分な効果が発揮されない可能性があります。
ただし、詳細を記載しなくても、キーワードを的確に抽出して要点を表現することで、有益な情報提供は可能です。
文字だけのほうが理解しやすい人もいる
会議やセミナーなどの参加者には、文字だけで表現するほうが理解しやすい人もいます。
最近は、グラレコを取り入れる企業も増えてきましたが、従来の議事録や文書に慣れている人も少なからずいるでしょう。
アイコンや図形といったグラレコの表現方法は、人によっては理解しにくくなったり、余計な情報になってしまったりする場合があります。
情報を強調することで、誤解を招き、認識のずれが生じる可能性も考えられます。
グラレコを導入する際は、文字の表現に慣れている参加者に合わせてテキストを増やすといった作成の工夫が必要です。
進行が遅れることがある
グラレコを取り入れると、会議やワークショップなどの進行が遅れる恐れがあります。
アイコンやレイアウトにこだわりすぎると、作成に時間がかかり進行を遅らせてしまいます。リアルタイムで情報をまとめるためには、瞬時の判断と議論の理解、事前の準備が不可欠です。
作成に高度な画力は必要ありませんが、議論の流れを把握し、要点を的確に表現するには一定のスキルが求められます。
会議の進行を妨げずにグラレコを取り入れたいのであれば、プロへの依頼も検討しましょう。
グラレコの書き方にお困りの方はご相談を
グラレコの書き方がわからずお困りの方は、弊社にご相談ください。
会議やセミナー、ワークショップなどの内容を視覚的に表現できるグラレコは、情報の整理や議論の活性化といったメリットをもたらします。
参加者へわかりやすく明確に情報を伝えるには、事前の準備や一定のスキルが必要です。
グラレコの導入を検討している方は、ぜひ一度弊社へお問い合わせください。
グラフィックレコーディングの書き方|導入するメリットとデメリット

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